印度カリー子の本のレビュー「私でもスパイスカレー作れました」の感想

OPINION

こいしゆうかさんが漫画担当、印度カリー子さんが先生として書いた本「私でもスパイスカレー 作れました」を読んだので、感想を書きます。

インドカレー、スパイスカレーに興味がある人にオススメの内容になっています。

オススメする理由を簡単に書くと「難しいレシピ本ではなくて、マンガだから」

これに尽きます。

こいしゆうかさんの「どんなテーマも分かりやすくする力、読者に寄り添ったマンガ構成」

印度カリー子さんの「多くの人にスパイスカレーの魅力を伝えたいという熱い思い」

二人の素晴らしい要素が一つになった作品です。

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スパイスカレーに興味がある人、家で作ってみたい人にオススメ!

もう少し具体的に書きます。

これらの要素を持っている方に強くオススメします。

・スパイスカレーをレストランで食べたことはあるけど、作ったことがない人
・ダイエットに必死に取り組むあまり、食事のバランスが偏ってきて逆に太ってきた人
これといった趣味がないが、あまりお金をかけずに何かを始めたい人
・毎日の献立に困る主夫、主婦の方、もしくは一人暮らしの学生、社会人

この本をオススメできない人は、すでにスパイスカレーを作ったことがあり、ある程度自由にスパイスカレーを作ることができる人です。

おそらく物足りない内容に感じるかもしれません。

実際にアマゾンの批判的なレビューには、このような内容が書かれています。

基本に立ち返ってみようとレシピどおり最初のチキンカレーを作ってみたけどイマイチでした。
ふだんから、ホールスパイスをテンパリングするところから作ってるし、隠し味もどんどんつかってるから、このレシピだとスパイス感も味もほんとイマイチ。
スパイスカレーを初めて作る人向けですね、それ以上でもそれ以下でもありません。
特に関西のスパイスカレーの味に慣れた人には物足りないレシピです。

逆に考えると、このレビューを読んで、「ホールスパイス」「テンパリング」といった単語がよくわからないなら、あなたは「スパイスカレーを初めて作る人」と言えるでしょう。

しかし、私が強く言いたいのは、

スパイスカレーという分野は、奥がとても深いということです。

実際に著者の一人である印度カリー子さんは平日は大学院生、土日はカレー・スパイス研究家という多忙なスケジュールの中でもあくまで息抜きとして「毎日スパイスカレー」を作っています。

スパイスカレー界のパイオニア的存在の水野仁輔さんは2019年7月の著書「スパイスカレーを作る」で、以下のように述べています。

この4種類のスパイスがあれば、少なくとも5年はカレーライフが楽しめる。いや、10年以上かもしれない。(4種類のスパイスはターメリック、レッドチリ、コリアンダー、クミン)

そうなんです。

おそらく上記の批判的なレビューをした人もスパイスカレーを愛し、極めて続けている一人に過ぎないのです。そう考えると、先ほどのレビューも愛おしく思えてきませんか?

そもそも、こいしゆうかさんってどんな人?

イラストレーターとして、​ゆるめの動物イラストや、ちょっとシュールな漫画を描きながらも、

キャンプコーディネーターとしても活躍し、企業とコラボをして、キャンプで役立つアイテムやオリジナルテントを発売しています。

著書には18万2000部の大ヒットとなった「カメラはじめます!」や「キャンプ、できちゃいました。」などがあります。多才ですね!

著書のマンガの「カメラはじめます!」を読んだ方なら、こいしゆうかさんが描くマンガの凄さが分かると思います。

マニアが多く、少し一般人が手を出しにくいイメージのコンテンツを「誰にでも分かりやすく」し、読者に「始めてみようかな」という気持ちにさせるスキルを彼女は持っています。

公式HP: https://koipanda.jimdo.com/

SNS:Twitter /Note

スパイスカレーの先生?印度カリー子さんってどんな人?

スパイスカレーに興味のない方は、そもそも印度カリー子(いんどかりーこ)さんのことを知らないかもしれませんね。

印度カリー子さんは初心者のためのスパイスショップを経営しています。

2019年5月現在、東京大学大学院で食品科学、香辛料に関する研究をしています。

学部生時代は物理学を専攻されていたので、大学院で違う分野に入学するために、4か月で約1000時間ほど勉強をしたそうです。

学生として、スパイスの研究の最前線を走りながら、起業家として、初心者のためにスパイスショップを経営し、スパイスを身近なものにしようとしている。

スパイス、カレーへの情熱は日本人の20代の中では彼女が一番でしょう。

特にスパイスショップを始めるまでの経緯をブログで読むと、感動します。

ブログ:印度カリー子のブログ

SNS:Twitter / Facebook / Instagram

Youtube:印度カリー子

カレー・スパイス研究家としてテレビで活躍されている一条もんこさんも絶賛しています。

一条もんこさんの本のレビュー記事はこちら

【大満足 】一条もんこさん「レトルトカレーのアレンジレシピ」の感想
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「私でもスパイスカレー作れました!」という本の特徴

どんな本なのか、簡単にまとめてみました。

普通のスパイスカレーのレシピ本ではない。マンガである。

もう一度言います、普通のレシピ本ではありません。

この本にある写真はたった1枚だけです。「玉ねぎのこげ茶色の目安」のみ。

いくつものカレーのレシピが紹介されているのにも関わらず、出来上がりの写真もないのです。

本の全内容がこいしゆうかさんのゆるくて可愛いイラストのマンガで仕上がっています。

この本に写真が載っていない理由は、実際に本を買ってみて、印度カリー子さんのあとがきを読んでもらえれば、納得してもらえると思います。

写真が載っていないレシピ本にはどうしても抵抗がある方へ

ただ、写真が載っている本が欲しいという方もいると思いますので、

印度カリー子さんの「おもくない!ふとらない!スパイスとカレー入門」を紹介させてください。

この本も「スパイスカレー初心者」に向けて書かれた本です。

スパイスカレー界のパイオニア、水野さんとの対談内容も含まれており、バランスが良いです。

【初心者必読】印度カリー子さんの本「スパイスとカレー入門」の感想
印度カリー子さんの「おもくない!ふとらない!スパイスとカレー入門」を読んだので、感想を書いてみたいと思います。

マンガならではの手軽さと分かりやすいストーリー構成

こいしゆうかさんの才能に惚れ惚れしてしまう。

どこから読んでも分かりやすく書かれており、章ごとのテーマもまとまっています。

料理が苦手なこいしゆうかさんがスパイスカレーを友人たちに振る舞えるようになるまでのサクセスストーリーになっており、これからスパイスカレーを作る人が出会うであろう出来事をマンガを通して、実体化させているんです。

例えば、こんな素敵な出来事。

・私がスパイスカレーに出会い、毎日カレーを作るようになったこと。

・次につくるカレーを楽しみにしながら、少しずつスパイスを買い足していったこと。

・スーパーで見かけた安い食材からスパイスカレーのレシピを考えるようになったこと。

・友人やもっと仲良くなりたい人、今の奥さんにカレーを作り、食べてもらったこと。

・「美味しい」「どうやって作るの?」「レシピ教えて!」と言われたこと。

スパイスカレーを通して、いろんなことを経験できます。

このマンガを読むと、そんな素敵な経験を疑似体験できますよ。

「私でもスパイスカレーを作れました!」を読んで、学んだこと

この本を読んで、私が学んだことや感じたことを共有します。

一見斬新な「レシピ本のマンガ化」のメリットは大きい

まず、この本に挟まれていた「サンクチュアリ出版=本を読まない人のための出版社」というリーフレットにニヤリとしました。

このレシピ本がマンガじゃなかったら、きっと本を最初から最後まで隅々読むことはなかったでしょう。

普通のレシピ本だと、どうしても何回も注意深く読むところと1回も読まずに、流し読みするところが出てきてしまうからです。

表現方法の幅広さはマンガだからこそできることですね。

登場人物の表情や心情といった曖昧なところがダイレクトに伝わります。

正確さが売りの写真ではできない要素でしょう。

塩の大切さをしっかり説いている

これはとても重要なことです。

スパイスカレーを作る時、最後の味見は一緒に食べる人としています。

お互いにとって、一番美味しくなるような塩加減を調整するためです。

塩はカレーにとって命、カラダそのもの。スパイスは所詮洋服にすぎません。

私のブログでも説明していますが、塩加減さえ間違えなければ、大抵うまくいきますから。

たった3つのスパイスでカレーは成立する

この本では3種類のスパイスでカレーを作ることができています。

色々な種類のスパイスをなんとなく使うより、一つ一つのスパイスに役割を持たせる。

ターメリックは色、コリアンダーは風味、クミンは香り といった感じ。

バンドに似ていますね。ボーカル、ギター、ベース、ドラム。(あっ、4人いる!)

実際に使うスパイスの種類が少ないと、それぞれの量や味を管理しやすいので、

カレーの味見をするときに微調整がしやすくなりますよ。

「どんな素材でカレーを作るか」という考え方の大切さ

カレーを作る上での考え方で興味深かったのはこの考え方です。

カレー作りのルールは「主役を決める」ということ。

スーパーで安かった物や好きな物をカレーにしてみる。

「毎週金曜日はカレーを作ろう」ではなく、「まずスーパーに行って、安い食材でカレー作ろう」になります。

節約ができるだけでなく、買い物が楽しくなります。マンネリ化しません。

カレー作りにアドリブ、ライブ感、新しい風を感じることができるんですよ。

この考え方があれば、この先のカレーライフが10年以上楽しめると思っています。

正解の味なんて見つけなくて良い。自分が大好きな味を探すこと。

この本で印度カリー子さんは「正解の味なんてありません。大好きだと思えるスパイスカレーを、いつものキッチンで見つけてください」と伝えています。

この言葉に私はとても共感を覚えました。

私が思う「正解の味」とは

人が持っている価値観、生まれ育った味に左右されてしまう不確かな物からです。

自分が美味しいと思うカレーが作れたら、それでいいのではないか、

自分や誰かの正解の味を目指さずに、自分が思う美味しいカレーが自分の大切な人にも「美味しい」と言ってもらえたら、そんな素晴らしいことは無いと思うんです。

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「私でもスパイスカレーを作れました!」を読んで、カレーを作ろう

自分にしかつくれないカレー、自分が美味しいと思うカレー、作ってみたくなりませんか?

本の著者である印度カリー子さんのスパイスショップはこちらから買うことができますよ。

ヤフーショッピングのアカウントを持っていないけど、とにかくスパイスカレーを始めてみたい!

という方には、こちらのスパイスセットをオススメします。

スパイスカレーが作れるようになると、本当に楽しいです。

仲の良い友人たちを家に呼んで、ホームパーティーもできます。

コメント

  1. ケニック より:

    管理人さんのカレーに対する熱い想いが伝わってきました。久しぶりに嫁にカレーを作ってもらおうと思いました。管理人さん、本当にカレーがお好きなんですね^^

    • masalarymanmasalaryman より:

      コメントどうもありがとうございます!!
      カレー大好きで2015年から作り続けてます。

      スパイスカレーは無限の組み合わせがあるので、これからも飽きずに作り続けますよ。

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