コリアンダーというスパイスを知ってますか?
名前を聞いたことがある人も、効果や効能までご存じの方は少ないのではないでしょうか。
実はコリアンダーはあなたの健康にとって、素晴らしい効果がたくさん詰まっています。
この記事で、コリアンダーの効能や使い方を知って、日常の献立に取り入れてみましょう。
コリアンダーとパクチーは同じ植物?違いと原産地を紹介
実はコリアンダーには2つの部分があります。
コリアンダーシード(種)とパクチー(葉)です。
スパイスとして使用されるのが、カレーでもおなじみの種のコリアンダーです。
ハーブとして使用されるのが、タイやベトナムでおなじみの葉のパクチーです。
ちなみにパクチーが苦手な方も、コリアンダーは全く別の香りがします。
2つは同じ植物だったんですね。豆知識として覚えておきましょう。
ちなみに原産地は、地中海東部です。
コリアンダー、パクチーの6つの効能、効果
コリアンダー、パクチーには、主に以下の効能があるとされています。
②アンチエイジング
③貧血の予防
④免疫力の向上
⑤動脈硬化、心筋梗塞などの予防
⑥デトックス効果
コリアンダーの効能、効果をもたらす栄養素を分析してみた
コリアンダー(パクチー)の栄養素から、コリアンダーの効能を分析します。
コリアンダーには一般的な栄養素も大切ですが、
忘れてはならない特別な栄養を持っています。
それが葉緑素です。
コリアンダー(パクチー)の特別な栄養素、葉緑素とは?
パクチーなどの緑の濃い野菜には、
緑色の天然色素である、葉緑素が豊富に含まれています。
葉緑素は、植物の成分ですが、
人間の血液の色素ヘム(ヘモグロビンの中心構造)と似た構造をしており、
「緑の血液」といわれます。
体内に摂取された葉緑素は、
血液中の鉄と結合し、赤血球や筋肉のヘモグロビンなどの色素に変わります。
葉緑素の効果がわかったところで、他の栄養素についても、見てみましょう
主な栄養素 | 100gあたりの栄養価 |
ビタミンA | 337㎍ |
ビタミンB1 | 0.067mg |
ビタミンB2 | 0.162mg |
ナイアシン(B3) | 1.114mg |
ビタミンB6 | 0.149mg |
葉酸 | 62㎍ |
ビタミンC | 27mg |
ビタミンE | 2.50mg |
ビタミンK | 310㎍ |
カルシウム | 67mg |
リン | 48mg |
鉄分 | 1.77mg |
マグネシウム | 26mg |
カリウム | 521mg |
(コリアンダー・葉-生)
アメリカ合衆国 栄養データベースより。
コリアンダーの効能①:疲労回復
疲労回復を促すビタミンB1とカリウムが含まれています。
ビタミンB1は、糖質の代謝を助けエネルギーをつくり出し疲労回復に役立ちます。
また疲労回復や利尿作用のあるカリウムも521mgと多く含まれていますね。
コリアンダーの効能②:アンチエイジング
アンチエイジングを促すのが、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンC,Eです。
それぞれ説明します。
ビタミンB2は、細胞の新陳代謝を促進し、皮ふや粘膜の機能維持や成長に役立ちます。
ナイアシンは、皮ふや粘膜の健康維持をサポートに役立ちます。
抗酸化作用があるビタミンCやEは、
活性酸素の発生や酸化力を抑え、動脈硬化、皮膚や血管の老化を防ぎ、免疫力を高めます。
また、ビタミンCは、体の細胞や組織をつなぐ働きをするコラーゲンという
たんぱく質をつくるので、皮ふや粘膜を健全に保ち美肌にも役立ちます。
コリアンダーの効能③:貧血予防
貧血の予防に効果があるのが葉酸と葉緑素です。
葉酸は、緑の葉に多く含まれるビタミンです。
細胞の生まれ変わりや、新しい赤血球をつくり出すために欠かせない栄養素です。
特に、細胞増殖が盛んな胎児の正常な発育のために必要な成分ですね。
次に、葉緑素は摂取することで、
葉緑素の構成成分の有機ゲルマニウムが体内の酸素と効率良く結合し、
血流に乗って、体内の隅々まで酸素を運んでくれます。
つまり、血液の循環が良くなり、身体の隅々にまで血液が運ばれるようになり、
貧血を予防できます。
コリアンダーの効能④:免疫力の向上
免疫力向上に効果があるのは、ビタミンB6、C、Eです。
ビタミンB6は、皮ふ炎を予防するので皮ふや粘膜の健康維持にも役立ちます。
ビタミンCとビタミンEは、強力な抗酸化作用があるため、
活性酸素の発生や酸化力を抑え、免疫力を高めることができます。
コリアンダーの効能⑤:動脈硬化、心筋梗塞などの予防
動脈硬化や心筋梗塞の予防に効果があるのは葉緑素です。
葉緑素は、血液中のコレステロール値を下げ、血液がサラサラになり、
血液の流れも改善されるので、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞の予防ができます。
コリアンダーの効能⑥:デトックス効果
デトックス効果があるのは、葉緑素です。
葉緑素は、胃腸の中に付着した老廃物を吸着除去する作用があり、
人体に有害なカドミウム、鉛、ダイオキシンなどの物質を排出します。
コリアンダーの用途。コリアンダーパウダーとパクチーの使い方
コリアンダーとパクチーの香りは、全く異なります。
したがって分けて説明します。
コリアンダーパウダーの使い方、使用方法
コリアンダーの種を挽いたパウダーは、クミンと使われることが多いスパイスです。
レモンのような清涼感のある青い香りがします。
多めに入れても影響が少なく、カレーなどに使われます。
スパイスで作るカレーに欠かせないものです。
美味しいカレーを作るなら、是非とも入手したいスパイスの一つです。
コリアンダー以外にもカレーを作るのには必要なので、
お得なスパイスセットをオススメします。
パクチーの使い方、使用方法
一方、葉のパクチーはかなり強い香りです。
パクチーの香りはかなりクセのある香りとも言えるので、苦手な人もいるかもしれませんね。
スープや鍋、肉などに合わせやすいです。
パクチーはハーブなので、スーパーなどで新鮮なものを買うことをオススメします。
したがって、用途をまとめてみると以下のようになります。
パクチーはスープや鍋に使用
コリアンダーの効能を活かした本格レシピや利用方法
やはりコリアンダーといえば、みんな大好きカレーです。
コリアンダー、クミン、ターメリックがあれば、ある程度カレーになってしまいます。
もちろんガラムマサラやチリペッパーを入れるとさらに美味しいですが。
そこで当ブログの人気レシピであるほうれん草カレーを紹介します。
このカレーは妊婦さん用のカレーでもありますので、
コリアンダーの効能である貧血予防はもちろん栄養満点のカレーです。
>>妊婦さん用のほうれん草カレーのレシピ!スパイスで便秘も解消?
他にもデトックス効果を高めたスパイスカレーやラム肉のダイエットカレーのレシピがあります。
気になる方はレシピ記事のまとめをどうぞ。
コリアンダーの活用にオススメのレシピ本を紹介
コリアンダーの他のレシピも知りたい方は、
インドカリー子さんの「スパイスのまほう」という本をおすすめします。
以下の6種類のスパイスの活用レシピが載っています。
コリアンダーをスーパーよりもお得に買うなら、ネット通販がおすすめ
コリアンダーはあなたの健康に役立つスパイスです。
ぜひ日常的に摂っていただくためにも、「コスパ」は大切です。
そこで注目したいのが、グラムの単価です。
スーパーで売られているスパイスは、多くてもせいぜい100gまでです。
スパイスの専門店で購入した方が、一度に多く購入できるので、結果的に安くなります。
さらにスパイスの質の高さは折り紙つきです。
スパイスを一度に多めに買ったら、使いきれないのでは?
という意見もあるでしょう。
大丈夫です。
スパイスの賞味期限はどんなに短くても、年単位です。
例えばスパイスのシナモンは、
古代エジプトでミイラの保存のための防腐剤に使われたくらいですから。
こちらに適切な保存方法も紹介していますので、安心ですよ。
>>スパイスとハーブの種類別の適切な保存方法!便利な商品を徹底解説
スパイスでカレーを作るなら、コリアンダーはマストアイテム
こちらのスパイスカレーを初めて作る人向けの記事でも紹介していますが、
コリアンダーはスパイスで作るカレーに欠かせない存在です。
一番使用する量が多いスパイスといっても過言ではないでしょう。
配合にもよりますが、クミンやターメリックの4倍量くらい使います。
したがって、スパイスからカレーを作りたいなら、是非ともコスパを意識しましょう。
コリアンダーのみ買いたい場合は、コスパの高いこちらがオススメです。
まとめ:コリアンダーの効能を理解して、献立にしっかり活用&保存
最後に記事の内容をまとめます。
コリアンダーの効能・効果
②アンチエイジング
③貧血の予防
④免疫力の向上
⑤動脈硬化、心筋梗塞などの予防
⑥デトックス効果
コリアンダーの活用方法・使い方
用途をまとめてみると以下のようになります。
パクチーはスープや鍋に使用
オススメのコリアンダーの商品
スパイスからカレーを作るのに、オススメ!
コリアンダーのみ買いたい場合は、コスパ最強のこちら。
多めに買っても大丈夫。
こちらに適切な保存方法も紹介していますので、安心ですよ。
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