一生懸命に作っていたカレーを味見したら、
何か苦味を感じる。
焦げてしまっているのかも?
でも、せっかく作ったのに捨てるのは、抵抗がある。
そんなあなたのための最終手段を
カレーを作り続けて5年以上の私がお助けします。
まずは落ち着いて、火を止めてから、
この記事を読んでください。
用意するものは、こちらの3つです。
②乳製品 (豆乳、ヨーグルト、牛乳のどれか)
③スパイス (ターメリック、ガラムマサラ、カレー粉)
カレーが焦げた時の対処法で水を入れて混ぜるのは間違い
オススメできないのは、水を入れて混ぜることです。
苦味を薄めようと、水を入れた場合
確かに味は薄まりますが、微かに苦味が全体に行き渡ります。
厳しい言い方ですが、
これでは、単純に「苦い液体」が増えるだけです。
ルウを使ったカレーの場合、とろみのおかげで
粘度が高く、流れが起こりづらくなっています。
その状態のカレーに水を入れることは、
とろみを減らし、鍋の底にある焦げを浮かせてしまうのを助けてしまうかもしれません。
これ以上、水を入れて、混ぜることはやめてくださいね。
対処法1:カレーが焦げてしまったら、鍋から別のフライパンに移す
まずはカレーの苦味の原因である「焦げ」から
カレーを遠ざけましょう。
カレーを移す先のフライパンは何でも良いですが、
カレーが入る深めのフライパンを使いましょう。
焦げたカレーを移す時のポイントは、こちらです。
②絶対に鍋の底を触らない
③すくったカレーの具の量が少なくても気にしない
①出来るだけカレーの上の部分のみをすくう
カレーから苦味を感じる場合、
鍋の底の部分は間違いなく焦げています。
つまり、下にいけば行くほど、焦げの風味が強くなります。
上の部分だけなら、カレーとしてリカバリーが可能です。
私の経験上、よほど真っ黒に焦がしていない限り、何とか食べられます。
②絶対に鍋の底を触らない
これは絶対に守ってください。
上の部分をすくう時、絶対にレードル(お玉)が底に触れないようにしてください。
鍋の底の焦げをレードルで触って広げてしまうと、
取り返しがつかない味になってしまいます。
昔の人は言いました、「触らぬ神に祟りなし」と。
③すくったカレーの具の量が少なくても気にしない
わかります、気持ち。
せっかく作ったから出来るだけ全部食べたいですよね。
でも鍋の底以外にも
具が焦げている場合もあるんです。
例えば、じゃがいも。
とろとろになりかけのじゃがいもが焦げていた場合は
入れるべきではないのです。
カレーを別のフライパンに入れる目的を覚えていますか?
カレーの苦味の原因である「焦げ」から、カレーを遠ざける。
「焦げ」そのものを入れては意味がなくなってしまいます。
具が少ないなら、後から足せば良いんですよ。
次の対処法の間に、
電子レンジの根菜モードで温めたりしましょう!
鍋の底の焦げが落ちるかどうか心配な方はこちらの記事をどうぞ。
カレー鍋の洗い方! スポンジの汚れ、頑固なこびりつきを落とす3つの方法
対処法2:焦げたカレーの苦味はバターや牛乳などの乳製品で消す
カレーを別のフライパンに移したら、
バター(ギーがオススメ)や、
牛乳や豆乳、ヨーグルトを入れましょう。
乳製品を使うことで、カレーの苦味を和らげることができます。
ヨーグルトを使う場合は、よくかき混ぜることが大切です。
そのまま入れてしまうとダマになります。
加える乳製品の量については、
移したカレーの量にもよりますが、
最低でも50ml~100mlは入れます。
入れたら必ず、弱火でかき混ぜます。
ここで弱火にした理由は、
粘度の高いカレーの場合、再び焦げてしまう可能性があるからです。
落味を見ながら、苦味が薄くなれば次の工程に進みましょう。
カレーの焦げた味、苦味を取り除くオススメの乳製品はギーというバターです。
インドのバター、ギーの魅力は栄養価が高いこと
ギーは何と言っても他のバターよりも栄養価が高いのが魅力。
発酵無塩バターを溶かし、ろ過することで不要な水分や糖分、タンパク質などを除去しています。
オレイン酸やビタミンAやビタミンEなど、体によいと言われる成分を豊富に摂ることができます。
同じギーを選んで買うなら、できるだけ栄養価が高いものを選びたいですよね。
そこでおすすめなのは、
牧草をたっぷり食べたことを証明する、「グラスフェッド」表記がついている商品。
ギーの原料は牛や水牛、ヤギなどのミルクから作った無塩バターですが、
栄養価の高さは、やはり牛の飼育環境に大きく左右されます。
広々とした牧場で、健康的に飼育された牛のミルクを使用したものが理想的です。
グラスフェッドがついたギーで最安なのがこちらです。
もう一つの比較用で紹介したいのが、コスパ最強のアムール社のギーです。
コスパ重視のためなのか、残念ながら「グラスフェッド」の文字はついていませんが、
アムール社は何と言っても、インドの家庭で人気ナンバーワンのメーカーで、品質は安心です。
量も1リットルと多いので、
料理の調味料やバターの代わり、アーユルヴェーダのマッサージに使えるので汎用性が高いです。
アムール社の缶はインドらしいおしゃれなデザインなので、
キッチンのインテリアとしてもステキです。
対処法3:カレーの焦げ臭さはスパイスで消す
カレーの苦味は乳製品で消せても、
焦げ臭さはまだ解決できていませんね。
そこでスパイスの出番です。
スパイスの大きな役割の1つ、「マスキング効果」を使います。
一般的には、肉や魚の臭み消しで使われますが、
今回はカレーの焦げ臭さを消しましょう。
使うスパイスは、ターメリック(ウコン)がおすすめです。
もしもターメリックがなければ、カレー粉を使いましょう。
少しずつ追加しながら、味を確認します。
ターメリックは色味をつけるスパイスとして注目されがちですが、
ターメリックにはターメリックにしかない風味もあります。
それが土臭さ。
ターメリックが多いカレーは、土臭い味になりますが、
苦味の強い焦げたカレーには実は相性がいいです。
カレー粉にもターメリックは入っていますので、
同様の効果が得られます。
カレーが焦げる理由1:ルウやじゃがいものデンプン
カレーが焦げる一番の理由は、とろみ、粘度なんです。
カレールウには小麦粉が入ってて、小麦粉にはでんぷんが含まれてます。
このでんぷんが加熱されることで、粘ってとろみになります。
なぜとろみが焦げる原因になるを説明すると以下です。
②鍋の中の流れが悪くなる
③鍋の底の部分の水分が局所的になくなる
④底の部分から焦げていく
ちなみに、粘度が上がるもう一つの理由として
カレーの具のジャガイモがあります。
このジャガイモにも、でんぷんが含まれているので、
カレールウとジャガイモの相乗効果で
さらに鍋の中の流れが悪くなります。
ドロドロのカレーは、焦げやすいんですね。
鍋底や鍋周りの水分がなくなっていくから鍋底が焦げやすくなってしまうんですよ!
ここまでの説明で、
カレーが焦げるタイミングは、とろみが強くなる時、
つまり、カレールウを入れた後ということです。
ここで提案ですが、
カレーが焦げるという現象と永遠にサヨナラしたい方は、
カレールウなしで作ってみましょう!
実は3つのスパイスがあれば、カレーは作れます。
実際にスパイスから作ってみたい人は、
こちらの記事をどうぞ。
あなたの料理レベルに合わせて、最良のカレーレシピ本を提案します。
カレー料理本11選!5年以上カレーを作り続けた私のおすすめを紹介
カレーが焦げる理由2:鍋やフライパンが古い

番外編:カレーの焦げた苦味が取れない場合のリメイク方法
いやいや、待てと!
色々試したけど、やっぱりカレーが苦いままだということもあります。
申し訳ないですが、今晩の献立のカレーライスは諦めていただいて、
リメイクに挑戦しましょう。
もちろん私は最後までお付き合いしますよ。
さて、リメイクの提案は2つです。
・固形のハヤシライスのルウを入れて、ハヤシライス
焦げたカレーのリメイク1:カレーうどん
焦げた味のするカレーを一部使います。
カレーうどんを作る時も必ず焦げが残っている鍋は使わないでください。
まず、焦げた鍋から別の鍋かフライパンにカレーを移します。
かけうどんの薄さに薄めためんつゆを入れて、中火で熱します。
沸騰してきたら、冷凍うどんを入れましょう。
焦げたカレーのリメイク2:ハヤシライス
ハヤシライスで使われるデミグラスソースは
カレーの焦げの苦味を活かすことができます。
少しの焦げはハヤシライスの風味をあげますので、
最終手段として使ってみてください。
まず、焦げた鍋から別の鍋かフライパンにカレーを移します。
牛乳を加え、固形のハヤシライスの素を入れて、カレーと同じように混ぜるだけです。
まとめ:永遠にカレーの焦げと苦味からサヨナラしたい方へ

ここで提案です。
カレールウを使わずに、スパイスでカレーを作りましょう。
スパイスから作るのって難しそうと思うかもしれません。
実はそんなことはありません。
どこにでも売っている3つのスパイスさえあれば、30分で作れます。
さっそくスパイスカレーに挑戦したい方、
私はまず本を読んで知識をつけてから。
という方にはこちらの記事を。
あなたの料理レベルに合わせて、最良のカレーレシピ本を提案します。
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