カレールーの賞味期限と開封後の保存方法は?変色しても大丈夫な理由

複数のカレールーをブレンドしてカレーを作る方にありがちなのですが、
冷蔵庫の奥深くで少しだけ使ったカレールーが賞味期限ギリギリになっていたことはないですか?
カレールーは水分の少ない密封容器に入っているので、確かに長持ちしますが、
しかし、一度開けてしまったら、どうなるのでしょう?
2014年からカレーを作り続けている筆者が、カレールーの賞味期限に関する疑問を解決します。
この記事で分かることはこちら。
①カレールーの賞味期限とOKNGライン
②カレールーの正しい保存方法
③絶品!ワンランク上のカレールーレシピ
カレールーの賞味期限は開封したらいつまで?3か月以内に使い切ろう
もともとカレールーは長持ちする食品です。
カレールーは製造の段階で加熱による殺菌や水分の少ない状態で密封されているため、
カビが発生したり、味が劣化することは少ないんですね。
実際に全日本カレー工業協同組合のページを見てみると、同じことが書いてありました。
・カレー(カレー粉、カレールウ)の場合、
水分が比較的少ないため、賞味期限を少し越えたからといって、
風味が急激に落ちたり、健康被害が発生することはありません。
出典:全日本カレー工業組合「カレーの賞味期限設定PDF」
したがって、カレールーに表示されている賞味期限は
少しくらい切れても大丈夫!と言いたいところですが、
カレールーはスパイス以外に小麦粉や「油脂」を含んでいます。
この「油脂」が時間が経つと厄介なのです。
カレールーの油脂は酸化しづらい固形油脂が使われていますが、
この油脂が空気にふれて酸化が進むと、
油臭くなりカレーの香りがだんだんしなくなっていきます。
酸化した油脂は間違いなく体に良い物ではないので、
カレールーを開封したら、3か月以内に食べきるようにしましょう。
賞味期限はあくまでも、未開封の状態で設定された期間です。
開封したら、基本的には賞味期限前に使いきることが原則です。
開封後のカレールーは以下の2つのことを確認して使いましょう。
①カビが生えていないか?
②香りは油臭くないか?
⇒3か月を目安に使いきろう!
今持っているカレールーをまた使うのは物足りない。
味が同じでつまらない。
そんな方は、こちらの記事でカレールーのブレンドに挑戦してください。
他のカレールーと混ぜるだけであなたが食べれるカレーの可能性が広がります。
カレールウの保存場所は冷蔵庫一択!常温放置は溶ける可能性あり。
基本的にカレールーを使ったら密封して、冷蔵庫に入れる!
このことを守っておけば大丈夫です。
密封することで、カレールーに水分がつき、カビが発生することは防げますし、
香りが他のものに付くことはなくなります。
湿度による品質の低下、害虫の食害などの防止のために推奨されている温度は5℃くらいです。
したがって、カレールーの保存場所は冷蔵庫が一番適していると思います。
一方、カレー粉の場合は冷蔵庫での保存はおすすめしていません。
もしあなたがカレー粉をカレールーと同じように冷蔵庫に入れているなら、
ぜひこの記事を読んでくださいね。
カレー粉の開封後のOKNGラインや冷蔵庫保存を避けるべき理由を説明しています。
冷蔵庫に保存したカレールーが白や緑に変色している!食べられる?
カレールーは冷蔵庫で保存すると、カレールーの表面が白くなることがあります。
これは、カレールーの中の油脂が一度溶けた後に、冷蔵庫で冷やされて固まるからです。
油脂の多いチョコレートにも起こる現象で「ブルーム」と呼ばれています。
しかし、カレールーの種類によっては、緑や黄色に変色することもあるでしょう。
最初見た時はびっくりするかと思いますが、これも大丈夫です。
カレールーに含まれるスパイスのターメリックやパプリカパウダーが、
一度溶けたカレールーの油脂に混ざることで、カレールーの表面に浮き出た状態になり、
そのまま冷蔵庫で冷やされたからです。
ここまでをまとめると以下になります。
①購入後から冷蔵庫に入れるまでに、油脂が溶ける
②カレールー内の溶けた油脂にスパイスが混ざる
③そのままの状態で冷蔵庫で冷やされて固まる
カレールーの溶ける温度は製品にもよりますが、40℃以上からです。
夏場の熱い時で直射日光に当たる場所なら溶ける可能性があります。
車の中に放置したらあっという間に溶けてしまうでしょう。
高温の状態が長く続く場合は、風味が劣化することがあるので、
暑い日の直射日光には気をつけてください。
カレールウの賞味期限切れ、未開封なら2か月過ぎまでは大丈夫?
そもそも読者の皆さんは
賞味期限の設定方法をご存知ですか?
消費者庁のホームページに、
賞味期限の決め方が紹介されていたので、内容をまとめました。
①理化学試験、微生物試験、官能試験などの
客観的な方法から賞味期限を決定②決定した賞味期限に安全係数をかけて、
製品に表示する賞味期限を設定③安全係数は、1未満に設定しているので、
客観的な方法から決定した賞味期限は、
製品に表示されている賞味期限より長い
上の出典の資料をしっかり読み込むと、
冷凍食品を製造販売している企業へヒアリングを実施したところ、
安全係数は、商品価値限界に至る期間の7/10で設定していた。
期限設定については適宜見直ししていた。
とも書いてあります。
カレールーは冷凍食品ではないので、
正確な安全率は分かりませんが、
仮に安全率を0.8として、計算式にすると、以下の通りになります。
(客観的な試験で決定した期限)×(0.8以上~1未満)=商品に表示する賞味期限
この式から逆算すると
【(商品に表示する賞味期限)×(1~1.2)=(客観的な試験で決定した期限)】
未開封の状態で正しい保存状態にあるカレールーの賞味期限は、1年以上あります。
つまり、1年以上の賞味期限のカレールーは、
賞味期限が切れても「2.4か月」までは大丈夫だと、
理論的には言えます。
実際に食べる場合は、自己責任でお願いします。
メーカーはもちろん、当ブログも一切責任を負いません。
美味しくなかったといって、レビューで悪評を投稿するのもやめて下さいね。
賞味期限は、メーカーが味や風味を保証している期限なので、
当たり前ですが、賞味期限内に食べたほうが絶対においしいです。
さすがに個人的には、賞味期限を過ぎたカレールーを
使いたいとは思わないので、早めに使ってほしいところです。
実際にカレールウで作った後のカレーの賞味期限はこちらです
上の記事では、あなたが作ったカレーを長持ちさせるベストな方法を紹介しています。
カレーを作る前も作った後も、食べ物の保存は大切ですね。
自分の健康・体調管理のためにも読んでおくと安心ですよ。
賞味期限ギリギリのカレールーも使える?絶品欧風カレーのレシピ
賞味期限切れギリギリのカレールーでも、美味しいカレーを作って食べたい!
そんな方のために、当ブログのカレー粉レシピを紹介します。
こだわりの欧風カレーのレシピです。
欧風カレーは長い間煮込むイメージがありますが、
こちらのレシピは、野菜の出汁を効率的に抽出できる方法を使用するので、
簡単に作ることができます。
普段カレールウを使ってカレーを作る方は、
ぜひともスパイスを使ったカレーにもチャレンジしてほしいです。
カレールーには「油脂」が入っているので、カロリーが高くなりがちですが、
スパイスを使ったカレーは油を極力使わずにカレーを作ることができるので、
ダイエットにも効果があります。
もしもスパイスを使ったカレーに興味があるなら、
こちらの記事で自分の料理スキルに合わせたレシピ本を選ぶことができますよ。
まとめ:カレールウの賞味期限は未開封なら2か月過ぎても大丈夫!
この記事の内容をまとめます。
カレールーが変色しても品質に問題ありません。
①購入後から冷蔵庫に入れるまでに、油脂が溶ける
②カレールー内の溶けた油脂にスパイスが混ざる
③そのままの状態で冷蔵庫で冷やされて固まる
開封したら、基本的には賞味期限前に使いきることが原則です。
開封後のカレールーは以下の2つのことを確認して使いましょう。
①カビが生えていないか?
②香りは油臭くないか?
⇒3か月を目安に使いきろう!
⇒しっかり密封することで長持ちする
今持っているカレールーをまた使うのは物足りない。
味が同じでつまらない。
そんな方は、こちらの記事でカレールーのブレンドに挑戦してください。
他のカレールーと混ぜるだけであなたが食べれるカレーの可能性が広がりますよ。
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