スパイスカレーにトマトを入れたら酸っぱい!酸味を消す5つの方法を紹介

スパイスカレーにはトマトは必須の食材ですが、
料理初心者の方には意外と厄介な食材。
カレーにトマトを入れることでの失敗例として多いのが、
酸っぱくなってしまうこと。
この記事では2014年からカレーを作り続けている筆者が、
あなたのカレーがなぜトマト感が強く酸っぱくなるのかを説明します。
この記事で分かることはこちら。
■この記事で分かること
①トマトの酸味を消す5つの方法
②カレーが酸っぱくなる原因
③美味しいカレーを作り方
スパイスカレーのトマトの酸味を消す5つの方法!酸っぱい原因は?

上の写真のように、カレーに丸々レモンを入れたというわけではないと
予想して説明しますね(笑)
まずは、あなたのスパイスカレーのトマトの酸味を消す方法を紹介します。
以下の5つです。
■カレーのトマトの酸味を消す方法
①しっかりと炒める
②入れるタイミングを守る
③食材で和らげる
④ホールトマト缶を使う
⑤分量に気を付ける
これらのことを1つでも多く意識することで、
カレーのトマトの酸味を消すことができますよ。
それぞれ本文で説明します。
酸っぱくなる原因はもうお分かりですよね?
上記の逆をすることで、トマトの酸味の強いカレーになります。
■カレーがトマトで酸っぱい主な原因
①炒めていない
②うまく加熱できていない
③酸味が隠せていない
④酸味が強いトマトを使用している
⑤そもそも入れすぎている
スパイスカレーのトマトの酸味を消す方法①:しっかりと炒める

大切なことを最初に説明します。
カレーの酸味を消す方法の中で、トマトをしっかりと炒めることが一番大切です。
トマトを加えたら、よくつぶしてペーストになるまで炒めましょう。
ペーストになる=トマトに含まれる水分を飛ばすイメージです。
さらに使う油を少し多めにすることで、フライパンや鍋が高温になり、
トマトの酸味が和らぎます。
メモ:なぜ酸味が高温で和らぐのか?
トマトに含まれる酸味の元のクエン酸が
175℃に達するとアコニット酸という別の物質に変わるから。
※高温にならないと酸っぱいクエン酸のまま
油は普通のものでもいいですが、コクを上げるためにバターの使用をおすすめします。
私はバターのギーを使ってます。
これを使うと、あなたのカレーが一気に本格的な美味しさになりますよ。
隠し味としても優秀です。
インドのバターのギーの使い方はこちらの記事でも紹介しています。

スパイスカレーのトマトの酸味を消す方法②:入れるタイミングを守る

基本的には、カレー作りのトマトは以下のタイミングで加えましょう。
飴色玉ねぎをうまく作る方法はこちら
良い香りがするまで炒める
今回のポイント!水分を必ず飛ばす
弱火で1分くらい加熱。焦がさない
好きな具材を入れる。少なくとも10分くらいは煮込む
以上の順番で加えれば、
トマトをしっかりと炒めることができ、酸っぱいカレーになりにくくなります。
今までトマトを水分の後に入れたことはありませんか?
学校で習ったと思いますが、
皆さんが富士山の上に住んでいない限り、水の沸点は100℃です。
先ほど説明した酸味の元の「クエン酸」が「アコニット酸」に代わる温度は175℃です。
どう頑張って長時間加熱しても、酸味を取り除くのは難しいですね。
スパイスカレーのトマトの酸味を消す方法③:食材で酸っぱさを解消

おいおい!
既にトマトを入れるタイミングとか、盛大に間違えちゃったよ!
そんな読者の皆さんの声も聞こえます。
この場合の応急処置としては、甘い食材で誤魔化すという対策があります。
入れすぎるとスパイスの風味も弱くしてしまうので、気を付けてくださいね。
参考までにカレーに甘みをつける食材を下記にまとめました。
カレーに甘みをつける食材一覧
皆さんのキッチンや冷蔵庫にあると思います。
詳しい使い方を知りたい方は、青色の文字をクリックしてみてくださいね。
■甘みを加える食材
・砂糖 (シンプルイズベスト)
・ハチミツ(注意点あり)
・チョコレート(1かけでコクも出せる)
・フルーツジュース(甘さと爽やかさ↑↑)
・ジャム(リンゴやイチゴで甘み↑)
・オイスターソース(旨味と甘みが倍増)
・ケチャップ(入れるタイミングで変化)
※青文字をクリックすると、その食材の使い方がわかります。
スパイスカレーのトマトの酸味を消す方法④:ホールトマト缶を使う

一言で「トマト」といっても、実にいろんなトマトがありますね。
以下に例を挙げてみましょう。
読者の皆さんに使ってほしいおすすめの順番に並べてみますね。
■カレーに使われるいろんなトマト
①ホールトマト缶
②生の野菜のトマト
③カットトマト缶
④トマトケチャップ
⑤トマトジュース
※個人的なおすすめ順
なぜこの順番になったかは、こちらの記事で詳しく解説していますよ。

ホールトマト缶の特徴
ホールトマトでは細長いサンマルツァーノ種のトマト、あるいはその改良種が使われています。
イタリアを代表する品種で、加熱することで美味しくなります。
味が濃く、煮崩れやすく、トマトソースなどにするにはもってこいです。
カットトマト缶の特徴
一方、カットトマトには丸い形のトマトが使われます。
こちらのトマトも改良種で、加熱に向いたトマトであることには変わりはないありませんが、
酸味の強い品種です。
また特徴として、果肉がしっかりしていて煮くずれしにくいので、
ちゃんと残ってしまうのも、酸味が強くなりやすい要因ですね。
私がカットトマト缶ではなく、ホールトマト缶をおすすめする理由をまとめると以下です。
私と同じように
カレーの濃厚な味やトマトの濃い甘みを味わいたい方は、ホールトマト缶をオススメします。
トマト缶は常温保存で長持ちしますし、価格も安定しているので、
買いだめしておくのもアリです。
スーパーで大量購入せずに、Amazonや楽天で買って、お家に配達してもらうと楽ですよ。
ちなみにトマトの味が大好きな方は、トマトが濃縮されたトマトピューレもおすすめです。
価格は高めですが、かなり濃厚に仕上がるので、
私は大人数にふるまう「勝負の時」にコッソリ使っています。
スパイスカレーのトマトの酸味を消す方法⑤:入れすぎた場合の対処法

最後にそもそもトマトの量が多い場合です。
ホールトマト缶を使う場合は4人分のカレーでも200gくらいを目安に
生のトマトを使う場合なら、2個を目安に使うようにしましょう。
入れすぎてしまった場合は、
まずは、別のフライパンの上で、小麦粉とバターを溶かしたペーストを作りましょう。
4人分のカレーなら、バター40g、小麦粉40gを目安にしてくださいね。
これを少しずつカレーに加えることで、コクととろみを加えた美味しいカレーになります。
実際にトマト缶を使って酸味を消してみた!カレーの動画で解説!

筆者の私がカレーを作った動画を公開します。
ひよこ豆を使ったカレーのレシピ動画 (Youtube)で解説音声付きです。
※私の妻が声を当ててくれています。
少しカタコトで可愛いイントネーションなので、ぜひ観てください。
妻との出会い、国際結婚までの経緯はこちら。
まとめ:スパイスカレーでトマトを使っても酸っぱくならない!

この記事の内容をまとめます。
あなたのスパイスカレーのトマトの酸味を消す方法は、以下の5つです。
■カレーのトマトの酸味を消す方法
①しっかりと炒める
②入れるタイミングを守る
③食材で和らげる
④ホールトマト缶を使う
⑤分量に気を付ける
これらのことを1つでも多く意識しましょう。
特に大切なのが、「①のしっかりと炒める」でしたね。
しっかりと炒めて、酸味の元のクエン酸をアコニット酸に変えましょう!
メモ:なぜ酸味が高温で和らぐのか?
トマトに含まれる酸味の元のクエン酸が
175℃に達するとアコニット酸という別の物質に変わるから。
※高温にならないと酸っぱいクエン酸のまま
おすすめしたい食材はこちら
今回の記事で紹介したおすすめの食材を下記にまとめました。
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