家でスパイスカレーを作ると、なぜか物足りなさを感じるときはありませんか?
パンチが足りないというか。。
とろみのある日本のカレーとは違うものを期待して、あえてシャバシャバで作ったみたけど、
なんか物足りない。
そんなあなたの悩みを、
2014年からカレーを作り続けた私が徹底解説します。
この記事で分かることはこちら
②カレー初心者の良くある勘違い
③カレーを美味しく作る方法5つ
④上級者向け!香りを引き出すコツ
手作りのスパイスカレーが物足りない?味がぼやける理由
②水分が多すぎる
③具材の炒め不足
カレーはシンプルです。
特にスパイスで作るカレーはもっとシンプル。
主な材料も玉ねぎやトマト、メインの具、乳製品、そしてスパイスくらいです。
難しく考える必要はないんです。
使う材料が限られているからこそ、如何に美味しく作るかに集中しましょう。
手作りスパイスカレーがまずい理由:塩が少なすぎる
スパイスカレーの命は「塩」です。
塩加減ひとつでカレーの味は大きく変化します。
あなたはどれくらい塩を使っていますか?
人間は塩分量1%前後の味付けが一番おいしく感じるようになっています。
かといって、
カレーのグラム数を測ってから1%の塩を入れることは現実的ではないですね。
しっかりと味見をして、塩を少しずつ加えます。
あなたの感覚を信じましょう。
もしも塩をいれすぎて、しょっぱくなってしまった場合はこちらの記事をどうぞ。
対処法や塩辛さを改善する食材も紹介しています。

手作りスパイスカレーが物足りない理由:水分が多すぎる
次の理由としては、水分が多すぎることです。
これは実際に鍋に入れた液体の量だけではありません。
ヨーグルトを入れた分も考えます。
しっかり加熱して、適度に水分を飛ばさないと、
ヨーグルト独特の酸っぱさが残ってしまいます。
ある程度水分が飛べば、最初に説明した塩加減も調整しやすくなりますよ。
鍋に何か素材を入れたら、ひと煮立ちさせましょう。
手作りスパイスカレーがぼやける理由:具材の炒め不足
塩加減や水分量を考えられるようになったら、
もう少し細かいところも注意してみましょう。
具材から出た水分量も実は大切な要素です。
例えば、玉ねぎなどの野菜は皆さんが思っているよりも多くの水分を含んでいます。
美味しいカレーを作るときは、しっかりと飴色玉ねぎを目指しましょう。
飴色玉ねぎがうまく作れないという方はこちらの記事をどうぞ。

インドカレー、スパイスカレー初心者の失敗、スパイス入れすぎ問題
②水分が多すぎる
③具材の炒め不足
実はもうひとつ、初心者が勘違いすることがあるので、紹介します。
それは物足りないからと言って、スパイスを必要以上に加えることです。
スパイスはあくまでも
料理の「香り」「辛さ」「色」を豊かにするものです。
例えば、味噌汁でいうと出汁です。
スパイスは味噌汁における鰹節のようなもので、塩味はありません。
味噌汁も味が足りないときに出汁の鰹節を増やしても、美味しくなりませんね。
ここで私からルールの提案です。
スパイスカレーを作る場合の1種類のスパイス量は1人分で小さじ1まで
にしましょう。
名付けて「1:1:1」ルールです。
たとえばチキンカレー(1人分)なら、
クミン小さじ1/2、ターメリック小さじ1/2、コリアンダー小さじ1です。
コリアンダーはほかのスパイスよりも多めに入れたほうが、味がまとまります。
スパイスのコスパを考えるなら、グラム単価が安い方法で買うのがおすすめです。

コリアンダーのみ買いたい場合は、コスパの高いこちらがオススメです。
スパイスを1種類ずつ選びたい方には、
こちらの専門店のリストが役立つと思います。
香り高く、質の良いスパイスが数多くそろっているので、
お得に購入できますよ。
アマゾン版!スパイスを1種類ずつ安く買える専門店
楽天版!スパイスを1種類ずつ安く買える専門店・通販サイト
パンチがないスパイスカレーを改善!最高に美味しく作る5つのコツ
ここからは対策編です。
美味しいスパイスカレーを作る5つのコツを紹介します。
②カレーに最適な素材、切り方を知る
③味のバランスをとる
④健康に良い食品で作る
⑤うまみ成分を使う
スパイスカレーを美味しく作るコツをプロのレシピ本から学ぶ
一念発起して、スパイスからカレーを作ってみたが、失敗。。
そもそも自分は料理に向いてないのかな?
そう思う方もいるかもしれませんが、あきらめるには早すぎです。
私のここまでの説明で知らなかったことはありませんでしたか?
実際に自分が知らないことは、実践のしようもありません。
まずは基本的な知識を身に着けて、自分の五感を使って試すこと。
これが上達の第一歩ですよ。
基本のレシピや調理方法をそもそも知らないなら、
まずはカレー研究家が執筆した本で初心者向けのレシピを学びましょう。
自分の料理レベルややりたいこと目線で選べる
カレーのレシピ本のまとめ記事はこちら。

もしも5年前に自分が持っていたら、どんなに近道できたか。
と思える本を厳選しました!ぜひ読んでみてください。
とにかくおすすめの本を今ここで紹介してほしいという方にはこちらです。
いちばんやさしいスパイスの教科書 水野仁輔
この本で得られることは、かなり幅広いです。
一度この本を買ってみて、
興味の出てきた分野の本をもう一冊買うのも良いでしょう。
スパイスを使うカレーのレシピはもちろん、
スパイスの歴史やスパイスの効果、
カレー以外のチャイやタンドリーチキンのレシピ、
美味しいカレーが作れるテクニック。
全部載っています。
いわば、カレーの百科事典のようなもの。
もしも1つだけレシピ本を買えるなら、迷わずこの本です。
スパイスカレーに最適な肉や野菜は?工夫や具材の切り方で変化を
次にスパイスカレーに最適な素材について説明します。
スパイスカレーにあう肉の部位であなたの好きな味を再現
まずは肉メインのカレーを作りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。

この記事を読むとわかることは以下です。
②牛肉のおすすめ部位と選び方
③豚肉のおすすめ部位と選び方
自分が食べたい肉を選んで、美味しいカレーを作りましょう!
旨味がたりないカレーは野菜の旨味で改善
野菜の旨味もカレーにとっては大切
肉に引き続き、野菜もおすすめの食材を紹介します。

この記事を読むとわかることは以下です。
②春夏秋冬の野菜のおすすめと選び方
③カレーに合ういつでも旬で美味い食材
④それぞれの野菜の保存方法と栄養
⑤カレーを美味しく作れる隠し味など
物足りないスパイスカレーはトマトの選び方で変わる?
カレー作りに欠かせないのはトマトですね。
トマトの甘みや香りはカレーや煮込み料理の美味しさを際立たせます。
作ったカレーの味がなぜか酸っぱかったり、よく決まらないと言う方は
ぜひ読んでほしい記事はこちらです。

たまねぎやニンニク、ショウガの切り方を変えてみる
素材の切り方を変えるだけでもカレーの味に変化があります。
たとえば玉ねぎだけでも、いろんな種類の切り方があります。
粗みじん切り
くし型切り
繊維にそってスライス
繊維を断ち切るようにスライス
玉ねぎの切り方によって、炒めた時の火の通り方、食感が変わってきます。
1つずつ試してみてください。
基本的にはスライスかみじん切りにすることが多いですが、
たまねぎの食感を楽しみたいときはくし型切りにしてみましょう。
ニンニクやショウガもすりおろしたり、みじん切りにしたり、チューブで代用したり。
工夫できることがたくさんありますね。
スパイスカレーの旨味が足りない?バランス取りで物足りなさを改善
美味しいスパイスカレーを食べた時の口の変化を想像しましょう。
口に入れた瞬間は、辛いですか?甘いですか?
それとも少し酸っぱいですか?
本当に美味しいカレーの味は、
言葉では説明できないほど、複雑な味になっていますよね。
そうなんです。
美味しいカレーの味の方向性は1つではなく、
あなたの五感を多角的に攻めてきます。
たとえば甘み、辛み、酸味という3つの味の方向性のバランスを
しっかりと作ることで、理想のカレーに近づきます。
味の方向性を考えてみたい方にはこちらの記事をどうぞ。

スパイスカレーにコクがない?本場インドで使われる隠し味
家で作るなら、ぜひとも健康にも気を付けたいところ。
家のスパイスカレーをワンランクアップさせる食材を紹介します。
やはり美味しいカレーを作るなら、本場インドの味を知ることも大切ですね。
そこでインドのバターのギーを紹介します。
実は、あの無印良品のバターチキンの原材料にも使われていますよ。
このギーさえあれば、コクがないカレーになることはありません。
インドのバター、ギーの魅力は栄養価が高いこと
ギーは何と言っても栄養価が高いのが魅力。
発酵無塩バターを溶かし、ろ過することで不要な水分や糖分、タンパク質などを除去しています。
オレイン酸やビタミンAやビタミンEなど、体によいと言われる成分を豊富に摂ることができます。
同じギーを選んで買うなら、できるだけ栄養価が高いものを選びたいですよね。
そこでおすすめなのは、
牧草をたっぷり食べたことを証明する、「グラスフェッド」表記がついている商品。
ギーの原料は牛や水牛、ヤギなどのミルクから作った無塩バターですが、
栄養価の高さは、やはり牛の飼育環境に大きく左右されます。
広々とした牧場で、健康的に飼育された牛のミルクを使用したものが理想的です。
グラスフェッドがついたギーで最安なのがこちらです。
Amazonレビュー抜粋:
・お高いなと思いましたが、カレーに入れるとビックリするくらい美味しくなります
・バターコーヒー用に購入し、その後もリピートしています。
プロも実践?旨味が足りないスパイスカレーには出汁でアレンジ!
最後の方法は、実は教えたくありませんでしたが、
ここまで読んでくださった皆さんのために紹介します。
あと少しだけパンチが欲しい!味に深みが欲しい!
と感じる時は、出汁を使いましょう。
スパイスでも塩でもなく、あえての出汁です。
私のおすすめの出汁はこちらです。
もちろん出汁は一般的な料理にも使えるので、
キッチンに1つあるだけで、レパートリーが広がります。
出汁を入れる理由はうまみ成分の活用です。
一般的にうまみ成分とはイノシン酸、グルタミン酸、グアニル酸のことを言います。
鰹節にはイノシン酸、
昆布にはグルタミン酸、
キノコにはグアニル酸が多く含まれています。
上品であっさりした旨味が、スパイスの香りと見事に調和するので、
ぜひとも試してください。
以下の商品には、鰹節と昆布が入っているので、
カレーの具にシメジを入れれば、うまみ成分コンプリート出来ますよ。
スパイスカレーの香りが物足りない!上級者向け、テンパリングとは?
ここまで試してみて、それでも物足りない!
と感じる場合は、スパイスの香り、風味が足りないのかもしれません。
最後に私がおすすめしたいのが、少し上級者向けの方法です。
スパイスのテンパリングを実践しましょう。
テンパリングとは、
スパイスの香りや辛み成分を油に移す目的で使われる手法のこと。
理想的には、
スパイスを焦がさないギリギリまで油に入れて、
スパイスの成分を溶かします。
失敗しないコツは以下の3つです。
①スパイスと油を入れてから、火をつける
②基本は中火で、そのあと弱火にする
③スパイスごとに入れる順番を変える
もっと詳しく知りたい方は、
こちらの記事を読んでください。

まとめ:物足りないスパイスカレーは5つの方法で解決できる!
最後にもう一度、
美味しいスパイスカレーを作る5つのコツをまとめます。
②カレーに最適な素材、切り方を知る
③味のバランスをとる
④健康に良い食品で作る
⑤うまみ成分を使う
カレーのレシピ本のまとめ記事をどうぞ。

以上、スパイスカレーが物足りない?カレー研究家直伝、美味しく作る5つの方法
でした。
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お得にスパイスを購入したい方はこちらもどうぞ。

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