ホールスパイスとパウダーの特徴や違い、使い分け!実は代用可能?

スパイスを使って、料理をするようになると、
「ホール」や「パウダー」といった用語に出会い、混乱しますよね。
ざっくりとした説明をするなら、
ホールは、スパイスの原型(種や葉)のまま
パウダーは、ホールを粉砕したもの
ということです。
さて、この記事では
2014年からスパイスの魅力にとりつかれ、
スパイスからカレーを作り続けている筆者が
ホールスパイスとパウダースパイスの違いや使い分けを解説します。
この記事で分かることはこちら
①ホールスパイスの特徴
②パウダースパイスの特徴
③それぞれの使い分け
④パウダーはホールの代用になるか?
ホールスパイスの特徴、注意点は?パウダーとの違いは香りの○○
まずはざっくりと説明します
・スパイス本来の形
・香りが飛びにくい
・そのままでは食べにくい
・煮込み料理に相性がよい
・風味を引き出すのに手間がかかる
ホールスパイスは、スパイス本来の形の状態で乾燥させたものです。
例えば、種や果実、樹皮や葉の状態ですね。
皆さんになじみがあるのは、ブラックペッパーだと思います。
黒い粒状のスパイスですね。
ホールスパイスの特徴は、粒が大きく、香りが飛びにくいことです。
ホールスパイスは硬くて、そのままで食べることは難しいので、
熱した油にホールスパイスを入れて、スパイスの香りを移したり、
煮込み料理に入れたりして使います。
よく知られる調理方法をあげるなら、
カレーにローリエという葉っぱを入れて、煮込むといった方法がありますね。
ホールスパイスは、香りの飛びにくさを生かし、
料理にゆっくりと香りを抽出させるのが得意なスパイスです。
カレーの鍋にホールスパイスを入れると、
料理中でも香りを楽しむことができるので、
ぜひ使ってみてほしいです。
カレーを食べる前から、幸せな気分になってしまいます。
ホールスパイスを使う時の注意点は、
焦がさないこと。
ホールスパイスの香りを油に移すときは、
弱火にして、ゆっくりと抽出してくださいね。
この抽出する方法をテンパリングといいます。
テンパリングは美味しいカレーを作るには、
覚えておきたい必須スキルです。
こちらの記事で詳しく解説しています。

ホールスパイスの状態でカレーや煮込み料理に使いたいスパイスは?
ホールスパイスの状態で使いたいスパイスは以下の通りです。
これらのスパイスは「そのまま」のホールスパイスの状態で購入することをおすすめします。
①クローブ (独特な香り)
②マスタードシード(ピリッと辛く)
③スターアニス (中華系の甘い香り)
④カスリメティ (カレーの仕上げに)
⑤クミンシード
⑥カルダモン
⑦シナモン
⑧ベイリーフ
⑨フェンネル
⑩フェヌグリーク
※クリックで詳細情報を確認
上記のホールスパイスがいくつかピックアップされて、セットになっている商品もありました。
試しに使ってみたい方には、下のセットをおすすめします。
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カレー好きの筆者が個人的にホールスパイスを使うなら?
私がカレーにホールスパイスを使うなら、
カルダモンやマスタードシードを入れます。
カルダモンは別名「香りの王様」と呼ばれ、
さわやかな強い香りが特徴です。
実は日本のカレー粉にも使われています。
Amazonレビュー抜粋:
・スパイスからカレーを作るときには無くてはならない存在です。カルダモンがこんないい仕事するなんて!野球で例えるなら1番センターカルダモンです。
マスタードシードは、南インド料理に良く使われるスパイスです。
つぶつぶの食感がやみつきになる、いつもとは違うカレーが作れますよ。
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・カルディやスーパーでは扱っていないので、こちらで購入。
パウダースパイスの特徴、注意点は?ホールとの違いは香りの即効性
ざっくりと説明します
・ホールスパイスを砕いたもの
・香りは即効性が高いが、飛びやすい
・すぐに使え、扱いやすい
・下処理に使える
・仕上げにも使える
パウダースパイスは、ホールスパイスを細かく砕いたものです。
スパイス自体の粒が細かいので、
香りや辛み、色を簡単につけられます。
スパイス初心者の方は、まずパウダースパイスだけで料理を始めるのがいいでしょう。
その反面、熱や光、湿気に弱く、香りが飛びやすいので、
保管する時は注意しましょう。
具体的には、密閉容器に入れて冷暗所に保管したり、蓋の開け閉めを素早く行うとよいです。
最適なスパイスの保存の仕方は、以下の記事にまとめています。

スパイスやハーブを保存するベストな場所や
使いやすい保存容器なども紹介しています
パウダースパイスの状態でカレーや煮込み料理に使いたいスパイスは?
パウダースパイスの状態で使いたいスパイスは以下の通りです。
これらのスパイスは「パウダー」の状態で購入することをおすすめします。
①ターメリック(カレーの色付けに必須)
②パプリカ (カレーの赤っぽい色付けに)
③コリアンダー(風味付けに。一番使う)
④オールスパイス(香り付けに。万能◎)
⑤ナツメグ (使い過ぎ注意!肉と相性◎)
⑥クミンパウダー (香りつけに)
⑦ガラムマサラ (代表的なミックススパイス)
※クリックで詳細情報を確認
以下の商品がセットになっているので、使いやすいと思います。
とにかくたくさんのパウダースパイスを少しずつ試したい方はこちら
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ホールスパイスとパウダースパイスの使い分け、入れるタイミングは?
ホールスパイスとパウダーの大きな違いは、形状と香りの飛びやすさです。
したがって、料理に使うタイミングが全く違います。
ホールスパイスは、料理の序盤で使います。
フライパンで熱した油に香りを移したり、
下ごしらえで食材の臭みを取るときに使うことが多いです。
①クローブ (独特な香り)
②マスタードシード(ピリッと辛く)
③スターアニス (中華系の甘い香り)
④カスリメティ (カレーの仕上げに)
⑤クミンシード
⑥カルダモン
⑦シナモン
⑧ベイリーフ
⑨フェンネル
⑩フェヌグリーク
※クリックで詳細情報を確認
逆にパウダースパイスは、料理の中盤~終盤で使います。
料理に香りや色、辛みを瞬時に加えられるので、
効果的に使うためにも、香り付けのスパイスはできあがりの直前に使いましょう。
①ターメリック(カレーの色付けに必須)
②パプリカ (カレーの赤っぽい色付けに)
③コリアンダー(風味付けに。一番使う)
④オールスパイス(香り付けに。万能◎)
⑤ナツメグ (使い過ぎ注意!肉と相性◎)
⑥クミンパウダー (香りつけに)
⑦ガラムマサラ (代表的なミックススパイス)
※クリックで詳細情報を確認
パウダースパイスの代表格のガラムマサラは、
カレーに良く使われますが、入れるタイミングはやはり最後です。
煮込んだ後に、火を止めてから加えると、香りがよくなります。
ホールスパイスでもパウダースパイスでも両方使えるスパイスは?
ホールスパイスとパウダースパイスの使い分けがわかったところで、
最後の紹介したいのが、どちらでも使いやすいスパイスです。
これらのスパイスは「パウダー」でも「ホール」でも活躍します。
①シナモン (甘い香りでスイーツにも)
②クミン (実はダイエット効果がある)
③カルダモン (香りの女王。価格高め)
④レッドチリ (辛さといえば)
⑤ブラックペッパー (チリとは異なる辛さ)
⑥フェンネル (魚系の料理にも使える)
⑦フェヌグリーク (甘い香りがする)
※クリックで詳細情報を確認
まずは、扱いやすいパウダーの状態で購入して、
そのスパイスが好きになったらホールスパイスを買うことをおすすめします。
いきなりホールスパイスを買って、全然使わずに2~3年経っているのはあるあるです。
ホールスパイスなら、しっかり保存しておけば、年単位の保存もまったく問題ないんですけどね。
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ホールスパイスはパウダースパイスで代用可能?保存をしっかり!
ホールスパイスはパウダースパイスで代用できるか?
という質問をツイッターのアカウントで受け取るのですが、
私の答えは
「スパイスの種類と保存状態による」
とさせていただきます。
まずは香りの面から。
ホールスパイスの特徴である香りが飛びにくいという性質を、
パウダースパイスのような香りが飛びやすいもので代用する場合、
しっかりとパウダースパイスを保存していれば、
香りの強さがパウダーの量に比例するので、代用しやすいです。
香りを強くしようとして、結果的に入れた量が多すぎることは起きないでしょう。
最適なスパイスの保存の仕方は、以下の記事にまとめています。

スパイスを使いやすい保存容器はこちら
パウダースパイスがホールスパイスの代用にならない要素
代用できないのは、食感です。
マスタードシードなどの食感を楽しむものは、
パウダーでは代用できません。
マスタードシードは南インド料理で使われることが多いスパイスです。
プチプチ食感が癖になるので、
ぜひ使ってみて下さい。
自家製マスタード作りにも◎
Amazonレビュー抜粋:
・カルディやスーパーでは扱っていないので、こちらで購入。
パウダースパイスはホールスパイスで代用可能?ミルを使おう
パウダースパイスはホールスパイスで代用が可能です。
パウダースパイスは、ホールスパイスを細かく砕いたものですから、
よく考えれば、当たり前ですね。
いくつかの書籍によると、
スパイスを料理に使う際の一番の理想は
ホールスパイスを購入し、使うたびにその用途に合わせてすりつぶしたり、砕いたり、挽いたりして新鮮な香りを立たせて料理すること
とあります。
挽きたてのスパイスは一番香りがたっていて、
最高の状態です。
ホールスパイスは保存がきくので、
こだわりたい方はホールスパイスで購入して、ミルで挽いてみるのはいかかでしょうか?
カレーに使われているスパイスの知識をもっと深めたい方へ
ホールスパイスやパウダースパイスの使い方がわかると、
どんどんあなたの料理は美味しくなります。スパイスに対する「正しい知識」が増えたからです。
もっとスパイスに詳しくなりたい方におすすめなのが、資格をとることです。
資格の勉強をすることで「体系的」にスパイスの勉強ができます。
スパイスの資格はいろいろありますが、以下の記事で比較した結果を紹介すると、
薬膳マイスターがおすすめです。
薬膳マイスターはどんな人におすすめ?
薬膳マイスターはこんな人におすすめです。
・美味しくて健康な料理が作りたい
・美容やアンチエイジングに興味がある
・ダイエットを成功させたい
薬膳マイスター養成講座の料金やサービス
薬膳マイスター養成講座の詳細をまとめました。
2021年にリニューアルしており、学びやすくなっています。
認定団体 | 一般社団法人 和漢薬膳食医学会 |
料金(税込) | 38,700円 |
メイン教材 | テキスト4冊・DVD2枚 和漢膳レシピ集あり |
添削 質問 |
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特典 | 富山和漢膳カレー |
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まとめ:ホールスパイスとパウダースパイスを上手に使い分けよう!
この記事の内容をまとめます。
ホールスパイスの特徴、使うタイミング
・スパイス本来の形
・香りが飛びにくい
・そのままでは食べにくい
・煮込み料理に相性がよい
・風味を引き出すのに手間がかかる
■使うタイミング
・料理の序盤
■注意点
・弱火で焦がさない
パウダースパイスの特徴、使うタイミング
・ホールスパイスを砕いたもの
・香りは即効性が高いが、飛びやすい
・すぐに使え、扱いやすい
・下処理に使える
・仕上げにも使える
■使うタイミング
・料理の中盤~終盤
■注意点
・しっかりと保存する
最適なスパイスの保存の仕方は、以下の記事にまとめています。

自分でスパイスを1つずつ買いたい方はこちらのお店からどうぞ
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